はじめての方へ
・だれでも教会に行ってもよいのですか?
もちろん、遠慮なくお越し下さい。生きがいや神の救いをもとめている方々のために、教会の門はいつも開かれています。
教会は皆のものです。なぜならば、人間はみな神の子だからです。若い人も年配の人も、元気な人もそうでない人も、すべての人はみな、神の子なのです。
神様はみなを愛(=大切)しておられるからです。あなたも、神から愛されています。
私たちは、毎週日曜日になると、教会に集まって、神を礼拝し、教えを聞きます。
どうぞ、私たちと一緒に神に祈り、教えを聞きに来てください。
・教会をはじめて訪れたときは、どうしたらよいのですか?
教会の入り口に案内する方がいます。はずかしがらず「はじめてなのですが…」とおっしゃっていただければ親切にご案内いたします。
なにも心配なさらなくても大丈夫です。はじめはなにもわからなくてもいいのです。そのうち少しずつわかるようになります。
早めにお越しいただきますと神父さまにご紹介させていただきます。とっても親切に迎えてくださいますよ。
・「ミサ」ってなに?
ミサとは、カトリック教会で行う一番大事な祈りです。人々が集まりに賛美と感謝を捧げる儀式です。
儀式を通じて、イエスが何をしたのかを忘れずに思い起こし、神とともにいることを実感することに意味があります。
それと同時に、一緒にミサに参加をしている人たち、さらには神につくられたすべての人たちとつながっていることを実感する儀式でもあるのです。
・ミサにはいつ行けばよいのですか?
日曜日の他に、平日、また、結婚式、葬儀などの大事な時にも行います、詳しくはミサの時間をご確認下さい。
司祭(神父)が司式し、信者とともにミサを捧げるのです。もちろん信者だけでなく一般の人も参加できます。
ミサの流れについては「教会に行く前に知っておきたい、ミサと礼拝のマナー」をごらん下さい。
教会ってどんなところ
・ 教会と、神社とはどこが違うのでしょうか?
教会とはキリストを信じる人々が集まり、お祈りをする家であり、空間です。
そもそもキリスト教では、神様はどこにでもいらっしゃると考えています。神社のようにそこに行かなければ神様に会えないというわけではありません。
キリスト教の教えを信じる人たち(信徒)が集まって、皆でお祈りし、神様の教えを学ぶ場所が必要だったので教会が建てられたのです。
・ 教会は、なぜこんなに美しいのですか?
美しさによって神をたたえるという考えがあるからです。
カトリック教会ではとくに感覚的なものを大切にしています。言葉で教えを説くだけではなく、美しいものを見ること、聞くことで神を感じてほしいと考えています。
カトリック教会では、主イエスや聖マリアの聖像を見ることが出来ますが、私たちは聖像を神様だと思い拝んでいるというよりも教会を訪れた人々に、
神様を想起(そうき:思い浮かべる)する手段と考えています。神様が与えてくださった五感を使って、神様をより身近に感じていただきたいのです。
教会へ行く前に知っておきたいミサと礼拝のマナー
・ミサの由来
レオナルド・ダヴィンチの絵画で皆さんもご存じでしょう、「キリストの最後の晩餐」に由来します。イエスが死をむかえようとされたとき、
十字架の死を覚悟されていたイエスは、食事の途中パンとぶどう酒の杯をとり、弟子に与えてこう言われました。
「みなこれをとって食べなさい。これはあなたたちのために与えられる私の体である。私を記念するためにこれを行いなさい。」
「この杯はあなたたちのために流される私の血による新しい契約である」
ルカ福音書 22章19~20章
その時以来、教会はキリストが命じたとおりに最後の晩餐の式を繰り返してきました。それによってキリストの十字架の死と復活とを記念し、
私たちの救いのためにいのちを捧げられたキリストに、こころを合わせるのです。
・ 礼拝の心構え
教会は誰にでも開かれていて、自由に礼拝することができる場ですが、信徒でなくても神様を敬う気持ちを持つことが大切です。
ミサや行事、観光などの目的で教会を訪れる際は、ただ入るのではなく、神の前へ出るという意識をもち、神への敬意を忘れてはいけません。
雑念を払って沈黙し、礼拝するようにしましょう。
・ 教会でやっていけない事
ミサの行われる聖堂の中では、肌が多く露出したものなどはさけて下さい。
帽子やサングラスは外し、携帯電話は切るかマナーモードにして下さい。
又、聖堂内でのタバコや飲食、ましてや飲酒は厳禁です。礼拝の前はタバコやお酒を控えるなどマナーを守りましょう。
尚、信徒には、ミサ一時間前には飲食を控えるよう決められています。